衛生士専門学校副校長として
四月九日(土)11時から、本校の入学式がとり行われました。新入生49名、御父兄、来賓、本会、学校関係者、約140名の参加でした。私には子供が2人いますが、幼稚園から大学まで子供の入園式・入学式・卒業式と1度も出席したことがありません。
全て、平日という事もあって、全て欠席になりました。ですから、自身以外の入学式に臨席したのは初めてです。しかも、壇上の中心までゆっくり歩いて行き、開式の辞と閉式の辞を言うはめになるとは、55年間夢にも思いませんでした。その時、久し振りにはいた黒の革靴の右ヒモがゆるく、壇上でぬげるかと思いました。今ではキツク結んでいます。
五月十四日(土)本校2年生の戴帽式が挙行されました。もちろん、これも初体験です。
式の終盤になると照明が落とされ学生1人1人がキャンドルを持ち、中央で火を灯もし、自分の席まで火が消えない様にゆっくり歩いて戻って来ます。ちょっと幻想的なシーンでした。
その最中、ふと我に返り、人間「初心忘るべからず」と感じました。それと同時に、東日本大震災で亡くなられた犠牲者の方々、被災者の皆様に謹んで哀悼の意を表し、御見舞いを申し上げたい気持ちになりました。
今でもライフラインの確保・医療の確保等、改善の兆しが見えない状況にあります。
福島第一原発事故についても同様です。
これらは天災であり人災でもあると思います。政府は、2011年度予算を成立させ、その後の一次補正予算でも被災地や被災者の安全な生活の確保や安心を保障する内容には至っていない状況です。
これから本格的な暑い夏がやってきます。
避難所はもともと生活の場ではなく体力及び生命力の消耗が懸念されます。
一日も早い復興、かつ、被災地の医療機関が早期に診療再開できる様、心から願うものです。
最後に、現執行部に友好的な御協力の程、重ねてお願い致します。