アルゴリズム
今年 話題の小説 高橋和明著 ジェノサイド(角川書店)。読まれた会員の方も多いと思います。おもしろさに引き込まれぐんぐん読み進んでいく中でぶつかった はじめて聞く言葉。Algorithm。恥ずかしながら?なんだ。物語の中では、新薬を開発する為、コンピューターを・・・・・。アルゴリズムについてよくわからないまま読み終えて数カ月。介護認定審査員3年目の私は、少しでも知識向上を、嚥下障害について学ぼうと耳鼻咽喉科専門書を読んでいく中で、今度は嚥下障害診断アルゴリズムという項。ネット検索にて。物事を進めていくための明確な手順。特に問題を解くための手順のことである。数学においては、古くから、代数方程式を機械的に解く方法が存在していた。このような一定の手順に従って、確定的に問題を解くことができる場合、この手順のことをアルゴリズムと呼ぶ。
さて、現在、久留米市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画推進協議会。久留米市介護認定審査会。出席させていただいています。地域包括ケアシステム。シームレスなケア。連携クリティカルパス。NST。MMSE。高次脳機能障害。仮性球麻痺。などなど10年前には聞いたこともなかった言葉を理解する為、四苦八苦の毎日の私が関わっている会議で気になっていることに触れさせていただきます。
久留米市の地域包括ケアシステムに久留米歯科医師会も参加することができるかどうかです。歯科医師会のネットワーク。この社会資源をシームレスケアに生かさない手はないと私は思っています。地域包括支援センターを中心に中学校区単位での介護施設、病院、医院、薬局はシステム構築が完成しつつある印象です。パスを使い、急性期病院、回復期病棟、リハビリ病棟、在宅、そしてデイサービス。どうも歯科は掛け声だけで何の音沙汰もない。介護予防事業と同様・・・の危険性が。
11月1日より、県歯 歯科口腔保健推進臨時委員会に参加させていただいています。県条例制定を目指し、これから活発な議論が続けられると思います。会員の皆様へは出来るだけ多くの情報を迅速に伝えたいと思っています。郡市区単位での行政折衝の限界。上記の久留米市との協議で物事がなかなか進まない現状。問題解決の手順。成立した歯科口腔保健法の理念を実現する為、県歯科口腔保険条例制定は急がれます。法的基盤の整備不備の為、健康診査等でも医科と比較して大きな差が生まれています。次に県条例の中に歯科保健サービスの実質的提供主体 市町村への役割、責務を盛り込むことが鍵で、ここを会議で強く訴えたいと思います。条例制定に成功した他県でそこが不備なためなかなか動けないところもあるようです。まさしくアルゴリズムです。平成の合併後暗礁に乗り上げている久留米市保健センター建設。条例制定が実現できれば、歯科口腔保健法第15条に謳われている口腔保健支援センターを保健センター内に設置する可能性も出てきます。