新年度にあたって
昨年4月、会長に就任しちょうど一年が経ちました。先日の総会では私たちの予算を初めて上程させていただき、ご承認いただいたことに御礼申し上げます。
この一年、会員の皆様の期待に応えるべく、役員一同誠心誠意取り組んできたと自負しています。特に私たちを取りまく経済環境の厳しい中、経常経費の削減に努めて参りましたが更に、これまでやや曖昧な基準で支出されてきた役員の執務手当や旅費について、今回御承認いただきました「執務補助手当」という括りをつくることによってこれを整理し、支出の合理化を果たして参ります。
同時に情報の収集に関しては昨年度以上に充実させていきたいと思っています。特に保険に関しては今年度は約1,7%、額にして約500億円のアップ改訂が行われましたが、このメリットをより多くの会員の皆様が享受出来るよう、昨年度同様「保険の説明会」を通じて、情報の収集と周知を一体としてやっていきたいと思っています。
保険に関しては久留米市の国保の返戻、低い平均点の問題も有りましたが、市の国保担当者と接触を重ねることにより、互いの問題点が明らかになり、久留米の返戻は約半分になってきました。
警察や自衛隊との懇談についても総会でご質問を戴きましたが、これも情報の収集と同時に私たちの事を知って頂くという事を目的にこれまで行ってきました。この結果総会で答弁させて頂きましたように衛生士学校周辺のパトロール、会員の医院における民事案件へのサポートなど、迅速な対応を戴いています。
こうした懇談や接触に要した費用については、この総会を通じて多くの皆様にはその費用対効果についてご理解頂けた物と御礼申し上げます。
また勤務会員や終身会員の権利と義務の関係につきましてご質問頂いていましたが、この問題については過去のいきさつなども有り難しい問題です。現在久留米歯科医師会は新しい法人へ移行することが決まり、現在新しい定款の素案を検討頂いている所です。この中で新しい法人の中での会員の定義、権利と義務の関係を整理し皆様に提示し、一緒に考えて頂きたいと思っています。
この春、衛生士学校からは41名の学生が旅立ち、新たに54名の学生が入学してきました。本会からは学校に対し今年度150万増額し260余万を助成金として手当てしています。この一部を奨学金積立金に加えることによって学生の就学の支えとし、また向学心の向上を計り全ての学生が一人も落ちこぼれることなく、手を携えて卒業出来るよう尽力しますと共に、それぞれの学生達が会員の先生方の診療所で活躍できることを願っています。