第32期会長就任挨拶
暑い日が続いておりますが、久留米歯科医師会会員の先生方におかれましては如何お過ごしでしょうか。
本年6月24日の定時総会におきまして、第32期役員選挙が行われ、理事候補者全員へのご承認をいただきました。心より感謝申し上げます。今後2年間、理事16名一丸となって会務を執行していく所存ですので、よろしくお願い申し上げます。令和2年2月より3年現在まで先生方にとりまして新型コロナウィルス感染症の拡大により例年と大きく違った1年となっていると思います。ワクチン接種も進み感染者は減少傾向にありますが変異株の出現によりまだまだ予断を許さない状況です。第3次補正予算からの感染症対策補助金25万円の本年度の対象期間は4月より9月となっております。是非申請をしていただくようお願い致します。
現在まで歯科医師会内の情報開示(総会議事録、帳簿、帳票、領収書等)、財務体質の強化、効率的な会務運営、対外的な関係の強化、衛生専門学校の入学定員の確保、設備、教育内容の改善を積極的に行ってまいりました。時代の変化とともに情報関連機器等の新たな支出が増えてきておりますが、財源を支出の見直しにより捻出し、必要な部分には十分な支出を行い単年度黒字を維持、正味財産も増加しており財務状態は良好に推移しております。ただ本会、学校を個々に見ますと学校会計は黒字ですが本会会計は会費収入に対し、公益目的支出額、諸経費を合計した支出額が上回ります。学校会計の黒字に依存している部分が大きく、将来的には本会、学校、個々に黒字となるように考えていかなければならないと考えております。
公益目的事業については、昨年度は新型コロナウィルスの影響により諸事業が中止となっており、年間約1200万円の公益目的支出予定額に対し計画どおりの事業が行えませんでした。今年度も現在まで歯の健康展、学術講演会等が中止、延期となっておりますが、支出予定額に合わせた無理な支出は行わず完了予定事業年度の延長等で対処して行きたいと思っております。
昨年12月18日の臨時総会で承認いただき購入しました会館前の道路に面します土地は建物を取り壊し、一部は先日6月20日の専門学校オープンキャンパスより駐車場として使用しております。現在試験的に運用しておりますが、近日中に全面使用できるよう整備できる予定です。将来の会館新築の際には設計の自由度が広がると思っております。
衛生専門学校につきましては今春63名が入学しております。ここ数年は学生に対するカウンセラーによる定期的なカウンセリング、3者面談の強化等を行い、退学者の減少に繫がっております。国家試験対策は3年生の夏休みを使った補習事業、担任、副担任制によるきめ細かな指導で、今春の卒業生は100%の合格となっております。今後とも受験者の確保、臨床実習、就職では先生方のご支援をお願い致します。
専門学校新館は7月下旬より外壁の補修、塗装、内部の修理を予定しております。平成18年の新築以来となりますが、近隣の専門学校は新築等しておりますので少しでも学生募集に好材料となるよう10月の入学試験前には工事を終える予定です。現在の予定では次年度にセンター、令和5年度に本館の外壁塗装、補修、防水工事等を考えております。財務状態が良い現在、建物の改修、設備の更新を行い、将来の新築を考えるまで維持して行きたいと思っております。
第32期執行部の方針としては、より一層の会員の先生方への情報開示、会員相互の融和と団結、将来的な会館、専門学校改築、新築、移転に対応する財務体質の強化、衛生専門学校の設備環境の改善、学生の資質の向上、教育内容の充実を図っていく所存です。
会員相互の融和と団結ということ、すなわち久留米歯科医師会がまとまっていることが県歯科医師会、他郡市区歯科医師会、行政との関係において大前提となります。団結と意志の統一なくして十分な意見を対外的に発信することはできません。
役員一同今後2年間堅実な会務運営と会の一致団結、会員の先生方の為の歯科医師会を目指して一歩ずつ着実に前進してゆく所存です。会員の先生方におかれましては今後とも久留米歯科医師会の運営に一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。